10月も後半になり、ようやく秋らしい日が増えてきました。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

今回は、長年使われてきた本棚の修理をご紹介します。

ご依頼いただいたのは、70代の男性のお客さま。お預かりしたのは、浜松のご実家にあった古い本棚。お客さまが小さい頃から、お父さまが使われていたものだそうです。

この本棚は、3つの箱を積み重ねて使うつくりで、それぞれが上下の溝で組み合わさるようになっています。

正面にはガラス戸が付き、扉を持ち上げて開くと、そのまま本棚の上部へスライドさせて収納できる仕組みです。

今回は、3つあるうちの1つを修理することになりました。

長い年月を経て傷みが出ていたため、全体を整えて塗装をし直し、ひび割れていた部分や裏側も一つひとつ補修しました。

こちらが修理後の写真です。修理した箇所がわかりやすいように、修理を終えた1台を一番上に重ねて撮影しました。

扉の開け閉めもスムーズに。

また、もともとは積み重ねて使うことを前提につくられているため、1台だけでも使えるように手を加えています。連結部分に板を入れ、単体で置いたときにも納まりよく使えるように仕上げました。

納品後には「きれいになってよかった」と喜んでいただき、「また修理をお願いするかもしれない」とのお話もありました。

今回は3つあるうちの1つだけの修理でしたが、残りの本棚もいつか修理することになるかもしれません。

新しくつくり直すのではなく、もともとの本棚のつくりを残しながら、今の使い方に合わせて手を加える。長く使われてきた家具だからこそ、残せる部分を大切にしながら修理を進めました。

お父さまが長年使っていた本棚。これからも大切に使っていただけたら幸いです。

 

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