梅雨とは思えないほど晴れの日が続いていますね。外の光がたっぷり差し込むこの季節、お部屋の心地よさにも目を向けたくなる頃です。
今回は、そんな“暮らしの整え”につながるソファのリメイク事例をご紹介します。
今回ご相談いただいたのは、20年前にご購入された日本製のRコーナーソファ。一人掛け椅子が5脚連なったゆったりとしたつくりのソファです。Rのついたコーナー部分が印象的で、リビングの空間にやわらかな雰囲気を添えてくれます。
ご家族は、ご夫婦とお子さんの3人暮らし。長年使ってきたこのソファを、お引越しをきっかけに「今の暮らしに合うかたちに整えたい」と、リメイクのご相談をいただきました。
こちらのソファは、床にぴったりとついた背の低いタイプ。座面が低いため、立ち上がるときに負担がかかります。今回は、その使いにくさを解消するために、ソファの脚部分を新たに取り付けるリメイクを行いました。
取り付けた脚の高さは約20cmほど。しっかりとした国産のソファ本体だったため、構造的にも安心して脚を取り付けることができました。
高さが加わったことで、ソファに腰を下ろすときも、立ち上がるときも、動きがぐっとスムーズに。日々のちょっとした動作が楽になるだけで、暮らしの快適さは大きく変わります。
あわせて、座面の張り替えも行いました。もとの張地はベージュ色の本革で、座面には擦れや色あせが見られましたが、背もたれ部分はとてもきれいな状態でした。そこで今回は、座面のみを張り替えることにしました。
新しい張地には、やさしいトーンのサーモンピンクの本革をセレクト。落ち着きがありつつもどこか温かみを感じる色合いで、ナチュラルな雰囲気のお部屋にもよくなじみます。
コーナー部分については、人が座る機会が少なかったこともあり、擦り切れなどの傷みはほとんど見られませんでした。そのため、今回は張り替えを行わず、元の革をそのまま生かしています。
長年の使用にも耐えてきた国産のしっかりした造りと、丁寧に使われてきたご家族の思いが伝わってくるようでした。
家具は、ただの道具ではなく、家族の暮らしとともに時間を重ねていく存在です。その思い出を引き継ぎながら、今の暮らしに合うかたちに整えていく。そんなお手伝いを、これからも続けていきたいと思っています。
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