まだまだ暑い日が続きますが、暦の上では立秋となりました。

記録的な猛暑続きで、秋のイメージはピンと来ませんが、それでもあと半月もすれば9月。秋ももうそろそろですね。

 

さて、シュクレ浜松のリペア&リメイクについて、こちらのブログで事例を定期的にご紹介させていただいているところで、色々と反響もいただいております。

先日は、インスタグラムのメッセージからお写真を送っていただき、リペアが可能かどうかというお問い合わせをいただくケースもありました。

シュクレ浜松では、フェイスブックインスタグラムなど、SNSでも情報発信をさせていただいておりますので、お客さまにとって一番便利な方法でお気軽にお問い合わせくださいね。

 

そんな家具のリペア&リメイクですが、今回は少し珍しいケースの修復事例をご紹介したいと思います。

まずは、こちらのお写真をご覧ください。こちらは、「リペア後のアフター」の写真になります。

ヨーロッパ製の非常に作りの良い上質なソファです。

柔らかなブラウンのレザーがやさしい雰囲気で、座り心地も大変良いものになっているのですが、とても残念なことに隣家の火事が原因でお部屋が焼ける被害にあってしまいました。

ご相談をいただいた時の状態が、以下のビフォーの画像です。

部屋全体が焼けてしまい、ソファも高熱にさらされて変色してしまっていました。

火事の影響で、汚れがひどい部分もありましたし、革がケロイド状になって変形してしまっているところもあります。

クッションをはずした内側の部分と比べてみると、いかに高温にさらされて変色してしまったのかというのがよく分かると思います。

 

本皮素材もので、表面はこうして大変な損傷を負ってしまっていましたが、良い家具というのは中身が本当に丈夫にできていて、造りがしっかりとしています。

こちらのソファも拝見させていただき、外側の痛みは大きくありましたが、中身の躯体は問題なくしっかりとしていました。こうした状態になってしまっても、表面の革部分について専門的なリペアを施すことによってしっかりと再生することができます。

こちらのソファで修復させていただいたのは、まず十分な日数をかけてしっかりと乾燥をいたしました。

そして、汚れなどで補修が難しい部分について革の張替えをし、全体的なクリーニングを施して汚れを落としました。そうすることで、細かなスリキズなどが浮き出てきます。こちらを研磨や保湿など様々な作業によってなめらかな革の状態に戻し、その後、革専用の着色をして色止めの工程を行います。

本革というのは、ある意味「生きている」素材ですので、こうして素材に合わせた処理を施すことでちゃんと息を吹き返します。

革素材は、着色後に色の変動が起こりやすいため、ここでも十分な日数をかけて安定させ、色止めをいたします。こうした「色が動く」ような現象も、生きた革だからこそ起こるもので、素材の深みを感じますね。

良い家具というのは中身が非常にしっかりとしていますので、こうして外側の補修やメンテナンスを適切にしてあげれば、その先も長く使っていただくことができるのです。

これだけの上質なソファを再生することができたのは、私達にとっても大変嬉しいことでしたし、今回の事例では、改めて良い家具の価値を感じることができました。

価値ある良い家具が、そうと知らずに捨てられてしまうことをなんとか避けられればと、私達は思っています。お手持ちの家具で、なんとかできないだろうか?と悩まれたときには、ぜひシュクレ浜松にご相談ください。(リペア&リメイクの詳細はこちら

 

さまざまな分野で効率的な製造が進んでいる現在は、職人の手が入らない、使い捨てのような家具もどうしても多くなってきてしまいました。

そうした家具を、短い期間で買い替えていくというのも、もちろん選択肢の一つだと思います。

ですが、家具職人が手作業で作る価値ある家具は、中身がとてもしっかりしていて高い耐久性を持ちます。外側だけを補修することで買い換えるよりも安価に済み、その後もずっと長く使っていただけるケースも多いのです。使い捨ての家具を買い替えていくよりも、結果的に安く済むことにもつながります。

また、良い家具を長く使い続けることで、愛着も湧いてきます。長い時間をともに過ごすことで、家族の一員となっていくのです。

こうした家具と長く過ごせることが、シュクレ浜松が、家具を通して伝えたい想いです。

 

今回はリペア&リメイクの事例でしたが、こうした「本物の良い家具」をお探しの際は、ぜひ店頭に足をお運びくださいね。

 

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