11月も終わりに近づき、朝晩は少しずつ冬の気配が濃くなってきましたね。屋内で過ごす時間が心地よく感じられる季節です。
そんな折に、湖西市立図書館のソファ張替えを担当しましたので、ご紹介いたします。

長く使われてきたピンク色の布張りのソファで、日常的に多くの方が利用されるため、ところどころに汚れや擦れが目立つようになっていました。

対象となったのは、3メートル30センチの大型ソファが2本、2メートル20センチが1本、そして一人掛けソファが16脚。数量が多く、図書館の休館日が6日間と限られていたため、この日程に合わせて何度かに分けて搬出と搬入を行いました。

公共施設は日程が動かせないため、作業順序や時間の組み立てには普段以上の配慮が必要に。段取りを細かく確認しながら、一つずつ確実に進めていきました。

張り替えた素材は、落ち着いた色味のグレー調の合皮レザーです。掃除がしやすく扱いやすいこともあり、図書館の環境に合った実用性を備えています。

張替えの際には、クッション内部の状態も確認し、必要に応じて調整しました。

見た目の整えだけでなく、座り心地も可能な範囲で整えることを意識しています。

限られた日数の中ではありましたが、計画通りに進めることができ、休館明けに全てのソファを並べることができました。

すべてのソファが所定の場所に収まったとき、館内の空気にほんのり漂う凛とした気配。明るいピンク色の頃よりも視界が落ち着き、本と向き合う静かな時間がより自然に馴染むような空間に整いました。
新しい色がもたらす控えめな深さが、図書館の雰囲気とすっと溶け合い、全体の印象を静かに引き締めてくれたように感じます。家具ひとつの張替えでも、場の表情が変わることを改めて実感した瞬間でした。
家具は日々使われることで少しずつ傷みが出ますが、張替えを施すことでまた長く使うことができます。ご家庭の椅子やソファでも気になる点があればご相談ください。今回の図書館のように、環境に合わせて整えるお手伝いができればと思っています。
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