以前食器棚を上下を分けて2つの収納キャビネットにリメイクした事例をご紹介しましたが、今回その時に一緒に座卓をダイニングテーブルにリメイクしましたので、ご紹介させていただきます。

まずリメイク前がこちら。

天板も脚も全て無垢材でできている座卓です。掘りが特徴の無垢の天板が素敵な素朴な味わいがある座卓です。

この座卓をお引越しに合わせてダイニングテーブルにリメイクさせていただくことになりました。

それがこちら。

座卓の天板にちょっと斜めに付くデザインの脚を付けました。

耳を残したタモ材です。素朴な木の趣が残った天板に合わせました。
また天板の色に合わせて塗装をかけてあります。

そして画像では伝わらないことなのですが、このテーブル、超~~~~~重いです。

ダイニングテーブルは脚の取り外しができますので、組み立てる時に天板を一度床に置いて脚を付けてからひっくり返す形になります。

その天板を持った時に、「え?何これ?木じゃないの?」と思ってしまうほど重いんです。

私たちも日頃から普通の方から見たら重いものを持つことは多いのですが、そんな私たちからしても重い・・・

でも、この天板、厚みも20~25mmでそこまで厚くはないのです。

もちろん木にはそれぞれ比重があって、一番軽いものだと皆さんもご存知の桐、重いものだと私たちがよく取り扱うものだとオークでしょうか。これはたぶん縞黒檀ではないだろうかという話になりました。


座卓の時は2本の脚がこの天板の反り留めのような形になっていましたが、テーブルにした時はその反り留めの役割をしていた脚がありませんので、天板裏に反り留め(矢印の部分)を新しくつけました。

そして一緒にお作りしたこちらのベンチです。

これは座卓についていた脚を利用してお作りしました。

座面はダイニングテーブルの脚と同じ材料のタモ材で、色を合わせて塗装してあります。


タモ材の木目がはっきり出た座面です。

左側が座卓についていた時の脚、右側が今回のベンチ

座卓には右側の脚が2台で天板を支えていましたのが、今回はそのうちの1つを使いました。
ベンチだけでなくテレビ台とかにも活用できそうですね。

元々本革のソファのリペアでお宅にお伺いした流れで、引越しで処分をどうしようか検討しているというお話から生まれた今回のリメイクでした。
無垢材の価値ある家具でしたので、処分されずにリメイクしてまた長く使っていただけることになって私共も大変嬉しい事例でした。

大きな家具は一度お家に入ってしまうとそのままになりますので、お引越し時に家具をどうしようか?という方は多いと思います。

大体の方がそのまま使うか、新しく買い替えるかのどちらかかと思います。

その選択肢にリペア(修理)・リメイク・リストア(修復)が入って、思い入れがある家具を長くお使いいただけるよう、当店もサポートしていただきたいと思っております。