シュクレ浜松でご提案している「家具のリペア＆リメイク」ですが、この頃は中日ショッパーさんをご覧になってご相談いただくケースが大変多くなってきました。
中日ショッパーさんでは、良い家具の条件や家具選びのポイントなどをご説明させていただいているのですが、あわせてリペア＆リメイクの過去の事例なども掲載していただいています。
こうした記事をご覧になって、ご相談いただけるのはとても嬉しいことですし、やはりみなさん古くなったり、使えなくなってしまっていながら、なかなか捨てられない愛着のある家具をお持ちの方が多いのだと思います。
古くても職人の手作業で丁寧に造られた家具は、基礎がしっかりとしていることから、きれいに再生でき買い換えるよりも費用を抑えられるケースが多くあります。
良い家具がまだまだ世の中にはたくさん残っていますし、こうした“価値ある家具”が捨てられてしまっていくのを、私達はどうにか防ぎたいと思っています。当店で購入した家具でなくてももちろん大丈夫ですので、ぜひお気軽にご相談ください。
さて、今回は、最近ご注文いただいたリペア＆リメイクの事例をご紹介したいと思います。
普段は国産家具のご相談のケースが多いのですが、こちらは珍しくヨーロッパ製のソファになります。
約20年位前のものですが、やはりヨーロッパ製のものはデザインに特徴があり、独特な雰囲気がありますね。深みのある赤いレザーもしっとりとした落ち着きのある素晴らしいものです。
上の2枚の写真は、リペア後の状態のものですが、ご相談いただいた時の状態がこちらです。
長く使用される中で、革の色味が薄くなって白くなり、ところどころ擦り切れたような革の状態になってしまっていました。
とても良い家具ですから、使い込むことで生まれる味わいもありますが、汚れや擦り切れのような状態が増えてきてしまうと、どうしても普段使いがしづらくなってきてしまいます。
細かい部分を、ビフォー＆アフターの形で順次ご紹介させていただきますね。
まずは、背もたれの部分です。
（ビフォー）
（アフター）
全体的に擦れて革の表面が薄くなり、色が白くなってしまっていたものですが、革の再生技術によって元の色合いに戻しています。
次に、手すりの部分です。
（ビフォー）
（アフター）
よく手を触れる部分はどうしても汚れの溜まりやすい箇所になります。黒ずみをきれいにクリーニングし、革の擦り切れも再生しています。
次は、座面の部分です。
（ビフォー）
（アフター）
立ち座りによって摩擦の起きやすい縁の部分も、痛みやすい箇所になります。擦れて真っ白になってしまっていましたが、きれいに補修させていただきました。
画像に写してはいないのですが、クッションを外した内側部分にはカビが生えてしまっていたのですが、こちらは菌を殺しカビ止めの処理をさせていただきました。
こちらのオーナー様は、使わなくなってしまってから倉庫の奥にしまい込んでしまっていたそうで、どうしてもカビも生えやすい環境にあったようです。菌を殺してしまえばそれ以上増えることはありませんし、漂白して汚れを薄くすることもできます。
後ろから見たシルエットも、本当に美しいですね。ゆるやかにカーブを描いた木の部分なども、ヨーロッパ家具らしいエレガントな雰囲気があります。
海外製の家具でよくご相談いただくケースは、「購入したお店で修理をお願いしたところ、生産国に輸送しての補修になるため見積額が高額となってしまった」というものです。
国内における家具の技術は非常に高いものですので、こうした家具も、専門の職人が手がければしっかりと再生することができます。今回の事例は主に革の再生をさせていただいたものですが、他にも家具におけるさまざまな分野のスペシャリストと一緒に、リペア＆リメイクに取り組んでいます。
こちらのソファは革や手すりの部分に痛みはありましたが、基礎はしっかりとしていましたので必要な部分のリペアを行えば新品のようにきれいになります。また、使い込んだ年数があるだけ、新品以上の価値が感じられるのではないでしょうか。
良い家具は、使い込むほどに味わいが増すことがひとつの特徴です。長年、暮らしを共にすることで、ご家庭にとって代えがたい価値も生まれてきます。
ただ、家具は使い続ければどうしても部分的に不具合は出てきます。適切にリペアを施すことで、家具としての機能を再生させ、ご家庭にとってこれからも使い続けられるような家具にしてあげられることが、シュクレ浜松のご提案するリペア＆リメイクの想いです。
ご相談の流れや費用の目安などにつきましては、こちらのページ「リペア＆リメイク」に記載させていただいていますので、お悩みのことが有りましたらぜひお気軽にお問い合わせください。
（他のリペア＆リメイクの事例もブログでご紹介しています）
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