日中は日差しが暖かく感じられる日も増え、少しずつ春の足音が聞こえる季節となりました。暖かい春が待ち遠しいですね。
さて、今回は20年以上ご愛用されたダイニングテーブルの修理事例をご紹介させてください。
ご相談いただいた当初、お客さまが気にされていたのは、天板に入ってしまったひび割れと、コップの輪染みでした。
長年の使用による傷みは避けられませんが、お客さまにとっては、大切な思い出を重ねてきた証でもあります。
よく見るとこちらのテーブルの天板は、ただの板ではなく、繊細な装飾が施された、デザイン性の高い天板です。
当初は、塗膜を全て取り除き、平らに均して再塗装することを考えていましたが、そうすると装飾が消えてしまうことが判明しました。
話し合いを重ねる中で、お部屋のインテリアや、お客さまの好みを詳しくお伺いすると、お客さまのお部屋は、ダイニングチェアも白色で統一され、白を基調とした明るく清潔感のある空間でした。
そこで今回お客さまは、天板のイメージを変えて、白色に塗ろうとお話くださいました。白色で厚く塗りつぶすことで、装飾が表面に浮かび上がってくるのを防ぎ、ダイニングチェアとの統一感が生まれ、お部屋全体の雰囲気が明るくなる効果も期待できます。
色味に関しては、お客さまのダイニングチェアを1脚お借りし、丁寧に調色を行うことを約束しました。
わずかな色の違いも、全体の印象を大きく左右するため、熟練の職人が慎重に色を合わせ、丁寧に色を重ねていきます。
塗装にはセラウッド塗装を採用。セラウッド塗装は、耐熱性や耐久性に優れており、日々の食卓で安心してご使用いただけます。
特に、小さなお子さまがいるご家庭では、食べこぼしや飲みこぼしも心配ですよね。セラウッド塗装なら、汚れが染み込みにくく、お手入れも簡単です。
ダイニングテーブルの脚に関しても、白色で塗るかどうか悩ましいところでした。
脚まで塗ってしまうと、どうしても表面の凸凹が目立ってしまう上、予算も大幅に上がってしまいます。
お客さまと相談した結果、今回は天板のみを塗装することにしました。天板だけでも、十分に見違えるように美しくなります。
白色に生まれ変わった天板は、まるで新品のように輝き、お部屋全体を明るく照らしています。
ダイニングチェアとの色味も、違和感なく調和し、統一感のある美しい仕上がりとなりました。
完成したダイニングテーブルをお客さまにお届けした際「まるで新品みたい!」「部屋が明るくなった!」と大変喜んでくださいました。
お客さまの笑顔と感謝の言葉は、私たちにとって何よりの喜びです。
今回の修理を通して、私たちは改めて、家具修理の奥深さと、お客さまの想いに寄り添うことの大切さを学びました。
家具は、単なる道具ではありません。家族の歴史を刻み、思い出を共にする、大切な存在です。
もし、ご自宅に眠っている家具がありましたら、ぜひ一度ご相談ください。
シュクレ浜松では、お客さまの想いを大切に、心を込めて修理させていただきます。
どんな些細なことでも構いません。お気軽にお問い合わせください。
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