9月に入っても暑い日が続いていましたが、ここ数日は朝晩肌寒くなる日も続き、いよいよ秋らしい気候になってきましたね。
そろそろ上着も必要になってきて、衣替えをはじめられた方も多いのではないでしょうか?

さて、今回はシュクレ浜松の1Fに展示販売しているこちらのリビングテーブルをご紹介したいと思います。

椅子やソファなどの前に置くこうした背の低いテーブルはセンターテーブルやローテーブルなどいろいろな言い方がされます。

こちらのテーブルは、婚礼家具などで有名な家具の産地「府中」で作られた「府中家具」になります。

 

府中家具という名前、聞いたことがある方も多いかと思いますが、せっかくなので今回は府中家具について、ご紹介させていただきますね。

家具の産地である、広島県府中市で家具生産が始まったのは約300年前の江戸時代にさかのぼります。

この地域の内山円三が大阪で箪笥(タンス)の製法を習得し、帰郷後制作に着手したのが始まりとされていて、大正時代には職人の数も増え、現在の鵜飼町辺りに百数十軒もの箪笥職人が軒を連ねたそうです。

当時は、朝から晩までノミやカンナの音が響いていたと言います。箪笥職人たちによる、活気ある町の様子が思い浮かぶようですね。

 

戦後になると、府中では他産地に先駆けて「婚礼家具セット」を開発し、大きく注目されるようになりました。府中家具といえば、婚礼家具をイメージされる方も多いのではないでしょうか?

高度経済成長により高級品への需要が高まった時代で、府中の家具職人たちの高い技術で作られる婚礼家具は大きなブランド地位を築きました。

 

そんな一大ブランド「府中家具」ですが、現在は、婚礼家具・タンスなどで培った高い技術をもとに、リビング・ダイニング・キッチンなどでのインテリア家具も数多く生産されています。

こちらのリビングテーブルは、そんな素晴らしい府中家具の技術が詰まったもので、やはり雰囲気が違いますね。

両側に引き出しがついていて、テレビのリモコンなどちょっとしたものを入れていただくのにとても便利です。

引き出しの中は、府中家具らしく「桐(きり)」でできています。美しい木目や質感が味わえますし、吸湿性のある桐は、収納家具の素材としてとても機能的です。

ウォールナットの落ち着いた色味もとても重厚感があります。家具に合った木材選びも、府中家具のこだわりのひとつです。

引き出しの中には、こんな府中家具のシールも貼られています。

ノミやカンナが示されたシールは、職人仕事を基にした府中家具の歴史と技術をよく表しています。

府中家具としての取扱説明書や品質表示などもしっかりと付属されています。

 

家族にとって、大切な家具の一つとして世代を越えて使い続けていただけるようなテーブルです。

シュクレ浜松では、こうした家具職人の手仕事で作られる「本物の家具」のご提案をしております。作りの細かな部分の良さなども、ぜひ店頭でご覧になってみてくださいね。

 

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