真夏のような日が続いたと思ったら、また肌寒い日もあったり。今年の春は、衣替えのタイミングがなかなか難しい気候が続きますね。

 

さて、最近シュクレ浜松でご依頼いただくことが非常に増えている「家具のリペア&リメイク」。

今回も前回に引き続き、事例をご紹介させていただこうと思います。

最近リニューアルいたしました、「家具のリペア&リメイク」のページには、きれいになった家具のbefore&afterの事例もたくさん載せておりますのでぜひご覧になってください。

こちらのタンスは最近ご依頼をいただいたものですが、HPに掲載しているような事例とは少し違って、こちらはこの状態がafter(リペア後)の形になります。

ご依頼いただいた時は、引き出しがガタガタと安定せず、開け閉めが非常にしづらい状態になっていたため、昔のように快適に使えるようにしたいとのことでした。

ただ、こちらのご依頼主さんからのご要望は、『傷など全体はそのままの形で残して欲しい』というものでした。

シュクレ浜松でいただくご依頼は、傷の補修や塗り直し、部材の取替などをしてきれいに再生するケースが多くありますが、一方でこうして思い出の刻み込まれた形のままで、今までどおり長く使いたいという気持ちをお持ちのお客さまもおられます。

他の人にとっては「傷」のように見えても、所有者さまにとっては「大切な思い出」そのものであることも多くあります。

ただ、そんな愛着のある家具が、部分的に破損したり、バランスを崩したりしてしまっていて、本来の機能を果たすことができず、素材や作りの良い家具が捨てられてしまうことも、残念ながらよくあります。

 

長年の使用により不具合も出てきますが、古くても国産家具は、職人の手作業で一点ずつ丁寧に造られており、基礎がしっかりとしていることから、適切な修理を施すことでまだまだ長く使っていただけるものがたくさんあるのです。

こうした思い出の詰まった『良い家具』が捨てられていってしまうことを、私達はなんとか防ぎたいと思っています。

ご依頼いただいたこちらのタンスは、引き出しの内側部分に本来備えられている部材が破損してしまっており、開け締めがスムーズにできないようになってしまっていたため、こちらを補修させていただきました。

 

また、長年の使用により全体のバランスを崩してしまっていたため、バランスの調整させていただきました。

こうした家具は、引き出しと外枠がしっかりと四角形に保たれていることで、スムーズな開け閉めにつながります。

 

こちらは戦後の頃、一般的に作られていたような国産のタンスですが、現在よくあるオガ屑やプリントシートなどで作られた家具と違い、天然の木を使って作られているものですから、今でもちゃんと使えますし、こうして必要な補修をしてあげることでしっかりと再生させることができます。

こうして、細かい部分をひとつひとつ見ていくと、素材や作りから、時代背景を伺うことができます。

その時代その時代に職人の手によって作られ、買われた方の家で世代を越えて使い続けられる。そんな家具が、やっぱりいい家具ですよね。

 

ちなみに、国産の家具に限らず、欧州など海外でつくられた家具のリペアのご相談をいただくこともあります。

海外製のため買った店で補修の対応が難しいケースもあるそうですが、国内の家具職人の技術でしっかりと補修ができる場合もあります。

お客さまの要望に応じて、私たちもプランを提案させていただき、一番良い形を一緒に考えていきたいと思っておりますので、そんな家具がありましたらぜひお気軽にシュクレ浜松までご相談ください。

 

ご相談の流れや事例については、「家具のリペア&リメイク」のページをぜひご覧ください。

■シュクレ浜松「家具のリペア&リメイク」
http://sucre-hamamatsu.com/repair_remake-2/

 

 

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