立春を迎え、暦の上では春となりましたが、まだ寒さの残る日が続いています。空気が澄んだこの時期は、身のまわりのものを静かに見つめ直すのにもよい季節です。
さて今回は、袋井市にある慈眼寺さんの寺務所に置かれている、応接セットの修理をご依頼いただきました。

こちらの三人掛けソファ、一人掛けソファ2脚、そしてローテーブルのセットになります。

寺務所という場所柄、多くの方が腰を下ろしてきた応接セット。その分、ソファは全体的にくたびれた印象があり、座面や背もたれの張地には長年の使用によるへたりが見られました。

また、ローテーブルも表面に細かな傷が重なり、塗装のはがれが気になる状態でした。



また、この応接セットで印象的だったのが、ソファの脚のデザインです。

木をやさしくひねったような、動きのあるかたちで、個性が感じられます。こうした特徴は、できるだけそのまま生かしながら修理を進めることを大切にしました。
修理を終えたあとの応接セットがこちらです。

ソファは、これまで使われていた焦げ茶色の合皮から、上品なグレーの布地へ張り替えています。

寺務所という落ち着いた空間になじみつつ、少しやわらかさも感じられる色合いです。
張地を変えるだけで、同じ家具でも印象は大きく変わります。

あわせて、デザイン性のある脚部分や肘掛け部分も塗装をし直しています。
長年の使用で色が薄くなっていた部分を整えることで、全体の印象が引き締まり、張り替えた布地ともよく調和する仕上がりとなりました。

ローテーブルについては、表面の傷みが進んでいたため、天板はいったん下地から整え、木の表情を生かした仕上げに貼り替えを行いました。

日常的に使われる家具だからこそ、見た目だけでなく、これからも安心して使い続けられるよう、丁寧に整えています。

人が集う場所に置かれた家具には、その場所ならではの時間が刻まれていきます。 今回の応接セットも、寺務所での会話やひとときに寄り添いながら、長い年月を過ごしてきた家具です。
傷みやへたりはありましたが、それは決して役目を終えたということではなく、これまで大切に使われてきた証でもあります。一度きちんと手を入れることで、家具はこれからも安心して使い続けられる状態になります。
新しく生まれ変わった応接セットが、これからも慈眼寺さんの寺務所で、多くの方を迎える存在として使われていくことを願っています。
長く使われてきた家具の修理や張り替え、塗装のご相談など、気になることがありましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。 今ある家具を、これからの使い方に合わせて整えるお手伝いができればと思っています。
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