本年も残りわずかとなりました。

シュクレ浜松の営業も本日最後となりました。
本年もたくさんのお客様にご利用いただき誠に有難うございました。

1年を振り返ってみると、特に思い出すのは7月末から8月の初めに遠鉄百貨店で開催された『サンチノ』イベントに参加させていただいたことです。当店としては非常に珍しい外部でのイベント。

イベントでは沢山の方とお話しさせていただきました。
「前から名前だけは知っていたのですが・・・」という方、たまたま通りがかって長年気になっていた家具の修理のお尋ねをされた方、わざわざおいでいただいた当店のユーザー様などなど、多くの方にお会いして当店の商品ならびにサービスをお伝えできたことで学ぶことの多い楽しい時間でした。ご縁のありました皆様にここに御礼申し上げます。

 

さて今年最後にお伝えするのは、一人掛け本革ソファの総張替えの修理事例です。

数十年ほどお使いいただいた全て本革で張り込まれた一人掛けのソファです。

よく本革のソファと言っても一部のみの使用が多く見られる中、こちらはどこもかしこも本革で張り込まれています。

数十年の使用で残念ながら痛みが激しく、革の表面の強度がなくなり、指で押すと破れてしまうほど脆く劣化していました。

ですが、こちらのソファ、座り心地が抜群とのこと。買い換えようかお悩みの中、当店で本革のソファの張替えができるということでご相談いただきました。

 

デザインもモダンで肘から背にかけてのRのカーブも素敵です。

座クッションを取ったところはこんな具合に。
画像だけでは分かりませんが、すでに座クッションの下のバネが随分とヘタってしまっているようです。

修理の代金で新しいソファ を購入することも可能ですが、長年居心地よく過ごしたソファと同程度のソファ がすぐに見つかるのか?と考えると、愛着のあるこのソファを修理してお使いになりたいという結論となりました。

修理にあたり、元々ブラウン(茶)の張り地ですが、お持ちのオットマンがホワイト(白)だったということで、なんとこちらのソファを白の本革で張り替えることにしました!

それがこちら。

見ただけでは、完全に新品のソファ。大変身です!

へたりの原因だった座クッションを支えるSバネに補強を入れてバネ部分の修理を施しました。
(バネは見えませんが、座の下にバネがあります)

そして、さらにへたっていた座クッションも新しいクッション材へ変更に。

そして、全体の革張り。

とりわけRのカーブの特徴がある形状に1枚の革で張り替えるのというのはとても難しく、技術のある職人でも慎重に作業を進めさせていただきました。

1人掛けソファとはいえ、かなりの大掛かりな修理となりましたが、これからも気に入っているソファと共にお過ごしいただけると思うと嬉しくなります。お客様もとってもお喜びでした。

最近の傾向として、中高年になって座り心地の良い1人掛けのラウンジチェアやソファをお探しの方が増えているような感じがします。
今回のように修理を施してお使いいただけるようなサポートはもちろんのこと、長年使用しても愛着を持ってお使いいただけるような質の良いものを当店でもご紹介していこうと思います。

長年お使いになって愛着のある家具、修理しても使い続ける価値がある家具、捨ててしまえばそれまでですので、修理しようか買い換えようかお悩み中であれば、一度当店にご相談ください。

 

新年の営業は1月4日(火)からとなります。

本年は本当にありがとうございました。来年も引き続きどうぞよろしくお願いいたします。