気温が上がって夏のような日もあれば、突然雨が降ってきて気温が下がったりと、なかなか落ち着かない天気のこの季節。暑さが過ぎ、心地よい気候になる秋は、夜の時間が長く感じられ、お家でゆったりと過ごす時間が増えるかと思います。
秋の夜長に、お家時間を快適に楽しむため、模様替えや家具のメンテナンスなどに時間を当ててみるのはいかがでしょうか。
今回は、お客さまが長年愛用する、ダイニングチェアの生地を張り替え、お直しした3件の事例をご紹介します。
ダイニングチェアやソファの張り替えにも様々なスタイルがありまして、長年使用していたものと同じような生地を選び、新品の頃のような姿に戻す方法や、一方で、柄や色、素材を今までとまったく違うものを選び、イメージチェンジして楽しむ方法があります。
今までと同じ雰囲気を保つのも、雰囲気や座り心地をガラリと変えることも、その時の生活スタイルや気分によってアレンジ可能です。
こちらの白い布地のダイニングチェアは、布地から布地へ張り替えさせていただきました。
もとのダイニングチェアは、エレガントなデザインの猫脚チェア。重厚感のある印象のダークブラウンと白地の座面部分がクラシックな雰囲気を醸し出します。
しかし、長年ご使用されていたこともあり、布地部分の汚れがシミになってしまっています。使いはじめは大変きれいな白の布地ですが、使っていくうちにどうしてもシミが目立ってしまいますよね。
張り替えた布地は、優しく落ち着いた雰囲気の明るいグリーン。テーブルが今までと変わらなくても、置く椅子や小物によってダイニング空間がガラリと変わります。
今まではエレガントな雰囲気の白地のダイニングチェアでしたが、グリーンにすることでナチュラルな印象になるかと思います。
こちらのお客さまは肘付きのダイニングチェア1脚と、肘なしを4脚を張り替えさせていただきました。座面部分のウレタンの補充も、職人さんが適宜行っています。
つづいてご紹介するのが、合皮張りのシートが大人っぽく、落ち着いた雰囲気を演出するダイニングチェア。
ダイニングチェアは、一日に何度も立ったり座ったりするもの。他の椅子と比べて、劣化、摩耗しやすい家具になります。
お預かりしたものは、背面部分の状態は良好でしたが、座面の生地がひび割れし、擦り切れていました。中身のウレタンもつぶれていて、座ると座板があたる状態。
長年ご使用されていると、椅子のくたびれ具合やシミなどを見慣れてしまい、張り替え時に悩まれるお客さまがいらっしゃいますが、ひび割れが起こってしまったら、そろそろ張り替えのタイミングです。
お客さまと話し合い、ライトブラウンの合皮に張替えることに。重厚感のあるブラックから、ライトブラウンに色味を変えることで、やさしい雰囲気に空間を演出できます。
また、グレードの高い合皮をお選びになられたので、触ったときの肌触りがぐんと良くなりました。
ウレタンももちろん補充し、座面のふくらみも復活し、座り心地がよくなっています。
こちらは4脚張り替えさせていただきました。愛着のある大切なダイニングチェアだからこそ、修理をして、さらに長く使い続けたいものですね。
最後にご紹介するのが、長年ご使用されていたダイニングチェア。お預かりした段階での座面部分は、お客さま自身で張り替えたものになります。
張り替えたといいいましても、後ろで布を結んだだけの応急処置になりますので、どうしてもヨレなどがでてきてしまいます。生地のヨレとウレタンのへたりが、なんとなくくたびれた印象に。また、座面のシミも気になるところ。
発色の良い赤色の、ざっくり織り込んだ生地に張り替え、中のウレタンも補充しました。新品のように美しく仕上がり、元気の出る赤色は、ダイニング空間を明るく彩ってくれるかと思います。
こちらのダイニングチェアも4脚張り替えさせていただきました。
座面の生地は、使用頻度や経年劣化により、汚れやシミ、ひび割れなどが気になるもの。お気に入りのチェアが汚れたり壊れてしまうのは悲しいですよね。長く使い続けるには、補修や張り替えなどを定期的に行うようにしましょう。
また、ソファや椅子の張り替えには、それぞれ張り替えに適した生地がございます。生地のバリエーションや特性などについてもご説明いたしますので、ぜひ一度ご相談くださいね。
シュクレ浜松では、このように家具をできるだけ長くお使いいただけるよう、修理リペア・リメイク・修復リストアのサポートをさせていただいております。とりわけ年代が古い家具は、近年の大量生産されている家具と比べ、材料も造りも良いものが多くあります。
お客さまの家具への想いや生活スタイルをお聞きしながら、丁寧にご提案をしておりますので、お気軽にご相談くださいね。
ご相談の流れや事例については、「家具のリペア&リメイク」のページをぜひご覧ください。
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