ダイニングテーブルの天板の修理・修復は、よくご相談があるものの1つです。

今回は修理・修復をされたダイニングテーブルについて紹介いたします。

ご依頼のあったダイニングテーブルは、天板がW1800 x D900という大きなサイズ。

厚い無垢材の天板の端は流し面という端に向かって丸く削ってある形状、板2枚でできている板脚のデザインの素敵なテーブルです。

30年ほどお使いということで、天板がかなり痛んでいます。

天板の痛みというのはいろいろありますが、天板を保護している塗装が剥がれている場合が多く見られます。
その他では、天板の上にモノを落としたりしてできたエグれや凹み、お子さんがテーブルで遊んでいるうちにマジックやボールペンなどで付いてしまった汚れや傷、無垢材ですと気温や湿度の変化によるわれや反りなどといった問題が生じている時もあります。

今回のテーブルの大きな痛み具合は、長年の使用による汚れと塗装の剥がれと汚れといったところでした。

塗装が剥がれたテーブルをそのままにしておくと、塗装の剥がれたところから水分が入って木部の腐食につながったり、さらなる劣化につながっていきます。

今回の、テーブル天板の修理・修復は、一度塗装を剥がして綺麗に表面を整えた上で、新しく塗装を施しました。
元々のテーブルは着色されたウレタン塗装ですので、これまでの色に合わせたものを塗装し直します。
当店では一般のウレタン塗装より耐汚性に優れ熱に強い「セラウッド塗装」をかけています。

Afterの姿がこちら。

新品のように綺麗に仕上がりました!

 

そして脚部分です。
まず全体像を。


すっきりしたデザインの板脚で一見綺麗にお使いのように見えるのですが、貫の部分をよ〜く見ると…

あれれ? 何かに齧られたような跡が。
ワンちゃんを飼ってらっしゃる方はこのガジガジ跡、よくご存知ですよね。
そうです、ワンチャンの噛み跡です。
我が家にもちょうど生後3ヶ月のワンコがいるのですが、テーブルの脚、椅子の脚、襖の敷居から柱と目についた木部を片っ端からガジガジとしております(笑)

天板の方は塗装をすべて塗装を剥がして表面を綺麗に整えてからの塗装(色付き)でしたが、こちらは傷のついた部分を補修した上で全体に塗装するという、タッチアップ・トップコートという作業をしています。

Afterがこちら。

脚部分は天板より形状も構造も複雑で、全ての塗装をきれいに剥がして整えてとなると作業工程もかかり、料金にも反映されますので、多くの方は天板のみ、もしくは今回のようなタッチアップ・トップコートという方法で修理・修復をされます。

気になるのはやはりお値段だと思いますが、テーブルの素材や塗装・形状・構造、現在の状態などが分からないと、どのように修理・修復するのかが分かりません。
ダイニングテーブルはお店までお持ちいただくのは難しいと思いますので、見に伺って現物を確認した上でお見積りを出させていただいています。お見積りは無料ですので、ご希望の方はどうぞお問い合わせください。
お問い合わせ時に、サイズ、材料、メーカー名、塗装の種類(天板の裏に貼られたシールにメーカー名と塗装の種類が書いてあることが多いです)、ご使用年数、お買上げ時の価格など、分かる範囲でお伝えいただくとご相談がよりスムーズに進むと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

さて、今回のテーブルの修理をされたお客様は、一緒にダイニングチェアの修理もされましたので、一緒にご紹介しますね。

背部分、座部分にレザーが張ってある椅子です。
大変きれいにお使いのようですが、少々座面の擦れ、クッションにへたりが出ているようです。

こちらをクッション材を交換し、新しいレザーで張り替えました。


こちらも新品のように綺麗になりました!

これで慣れ親しんだダイニングテーブル・チェアと共に、また長い時間を共にお過ごしいただけると思います。

椅子の張替についてですが、お店の開いている時間でしたらいつでもお持ち込みいただき、見本帳の中から張り地をお決めいただきお預かりする流れとなります。大体1週間〜10日ほどお時間をいただいております。
料金ですが、椅子の造り、張り地の値段によって料金が変わりますので、現物を見てからお見積もりをさせていただきます。

また、ぐらつき や割れなど木部の修理・修復については、状態の確認と修理方法などを職人と確認するため、張替のみの修理より、少々お時間をいただくことになります。ご了承ください。

お問い合わせにつきましては、当店ホームページのお問い合わせフォームより、もしくは営業時間内にお電話(☎️053-441-2179)にてお問い合わせいただけますようお願いいたします。