すっかり涼しくなり、秋らしくなりましたね。季節に合わせた模様替えや、秋らしいお部屋づくりを考えている方も多いのではないでしょうか。

インテリアのヒントに、ぜひシュクレ浜松にお立ち寄りくださいね。

さて今回ご紹介するのは、「駿河指物(するがさしもの)」です。

ご存じの方も多いと思いますが、聞き慣れない方もいらっしゃるかと思いますので、ご説明させてくださいね。

まず指物とは、無垢材に釘や金具を使わず、板と板を組み合わせて作る木製品のことをいいます。

美しい木材の組み合わせが特徴で、継ぎ手のデザインもひとつひとつ違い、木が持つ本来の美しさを引き出します。

その指物を静岡で作っているので、駿河指物と言われていますが、静岡でなぜ指物技術が発達したのか、そのルーツを探ると、江戸時代まで遡り、徳川時代の久能山東照宮や浅間神社の造営に際し、各地から名工たちを集めたのが始まりと言われています。

駿河指物には、細部にわたる緻密な加工と、高度な職人技術が必要で、貴族的で雅やかな京の指物と、粋な直線と淡白な味わいの江戸指物の両方を取り入れていることが大きな特徴です。

また、駿河指物は、県の郷土工芸品に指定されています。

しかし、現在では職人の後継者不足やご高齢により、廃業される木工所も多いのが現状です。

シュクレ浜松では、高い技術に定評のある指物師・松島 富藏(まつしま とみぞう)さんの作品を、今年から展示販売させていただくようになりました。

松島さんとの出会いは、知人を通して、松島さんが静岡の最後の統工芸技術秀士ということで、ぜひ作品を見てほしいという打診があったのがきっかけです。実際に拝見すると、その精巧さと繊細さにすぐに心を動かされました。

もともとは棚や箪笥を主に手掛けられていた松島さんですが、どのご家庭でも使い勝手の良いちゃぶ台やテーブルを制作していただくことに。

シュクレ浜松に展示されている松島さんの作品は、無垢材の桐で制作しています。

こちらのちゃぶ台は、座ってお茶を飲んだりするコンパクトなサイズのものを展示していますが、大きさの変更はもちろん可能です。

お客さまの使いやすい大きさや、お部屋の大きさを伝えていただけると、こちらでもアドバイスさせていただきますので、お気軽にご相談ください。

また、桐はもともと白っぽい素材で、展示品は濃い色合いに色をつけていますが、色味の変更も可能です。

桐は軽い上に、丈夫な素材で、簡単に持ち運びできます。

ご自身で組み立ても可能ですので、実際に組み立てている画像をご覧ください。

ちゃぶ台をひっくり返すと、ビスで取り付けてあるだけなので、簡単に外せます。

あっという間にバラバラに。使用しないときはクローゼットや納戸にコンパクトに収納できるかと思います。

しかし、桐のデメリットとしては、他の素材に比べ、軽くてやわらかい素材がゆえに、傷がつきやすいということです。傷がつくのは嫌とおっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんが、生活していく中で、家具の傷はつきものです。

その傷のひとつひとつが家族の思い出となり、時の経過とともに風合いを深めていくものかと感じています。ぜひそちらだけご理解いただけると幸いです。

こちらはご注文いただいた商品で、先ほどご紹介したちゃぶ台の高さをあげて、ソファ前に置ける高さに仕上げています。

色味もナチュラルな色合いで、お部屋を明るく演出してくれるかと思います。

どの作品も、貴重な柾目部分を使い、節や年輪がないので、とても上品な印象を受けます。

仕上げには「うづくり」と言って、木材のやわらかい部分を磨きながら削ぎ落し、木目を美しく見せる仕上げを施しています。

とても手間がかかる工程なので、価格は割高になってしまいますが、デザインも美しく、滑りにくくなる利点もあります。

駿河指物は、日本の伝統的な技術として評価されており、日本の文化遺産としても重要です。このような美しい木工製品が見られなくなるのは、非常に悲しいことで、ぜひとも多くの方にこの工芸文化を知っていただければと思います。

松島さんの作品を現在展示しているのは、シュクレ浜松だけです。お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りくださいませ。

 

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